粉ミルクの調乳温度は80度。
エンテロバクター・サカザキって大腸菌と
粉ミルクの調乳温度の話です。
もっと詳しくってご意見があったので…
厚生労働省のホームページにも記載されているように
2004年、WHOより勧告が出されていまして
日本でも1例の発症例が確認されています
決して「外国のお話」 ではありません。
んでまぁ、読んでみても正直小難しくって
わかりにくいとこも多々あるわけで…
ネットで検索したりしながらあれこれ読んでみたものをまとめると
そもそも、どういう問題なのか?
- 粉ミルクにエンテロバクター・サカザキという大腸菌が居るのが
確認され、赤ちゃんへの感染があちこちの先進国で確認されている。
(成人へ感染しても軽度で、ほぼ害はない)? - 乳幼児への感染の原因は、確認されている限りでは粉ミルク経由のみ?
- 粉ミルクは製品の特性上、製造過程で減菌処理できない
と言うことで、粉ミルクは無菌ではありません。 - どこのメーカーでも製造方法は同じなので
メーカーによる違いもありません。どこのメーカーも危険性は同じ。 - 正しい温度で調乳することで菌を不活性にさせることが出来る
60度の調乳ポットなんか使ってたら菌が増えたりもする - 特に0歳児、また低体重などのリスクの高い新生児は
感染の危険が高い - 医療機関などでの認知度が低いため、実際の症例は
もっと多い可能性が高い?
じゃ、その菌に感染してしまうとどうなるのか
- 髄膜炎・腸炎を起こし、障害が残ったり、最悪は死亡する
WHOで確認されている致死率は20%?50%
髄膜炎なんて、大人がなっても危ない病気。?
日本のメーカーの対応は
- 粉ミルクは無菌ではない、といった表示は行わない
- 調乳温度をこれまでの60度から70度に記載変更
- どうして70度に変更したかの説明は原則行っていない
ひどい話ですけど、これが実態。
私は粉ミルクについて調べてみたからたまたまこの問題を
目にしたけども、知らなければ多分
今回も粉ミルク使うときにパッケージ見て
「あれ?調乳温度上がってるなぁ、なんでだろ?
ま、いいか、書いてるとおり70度で調乳しておこう。」
で済ませてたと思います。
どうすればいいのか
一番安全なのは完全母乳で育てること
と言っても、それが出来ないから粉ミルクが必要になる訳で…
そこで調乳温度の話になります。
- エンテロバクター・サカザキは72度以上の高温に
20秒以上晒されると不活性となる - 70度調乳では不十分なので必ず80度以上で調乳しましょう?
哺乳瓶に一度煮沸した80度のお湯を半分ぐらいの量を入れて
粉ミルクを入れると少し温度が下がります
それでも70度以下に下がることはないでしょう
そこでしっかり混ぜて菌を殺してしまえば
あとは湯冷ましでも追加するか、一度煮沸した80度のお湯を追加して
人肌まで冷ましてあげましょう。
高温で調乳した場合、多少栄養素が失われるのでは?
と言う疑問もありますが、熱に弱いビタミンCが3割程度減るぐらい
なんて記事も見掛けました、あまり気にしなくて良い程度のようです
何より、母乳と比べたら栄養面では完璧に負けてる粉ミルクです
私は今更そんなの気にしてもしょうがないんじゃないかと思いますw?
そんなこと言い出したら粉ミルクを使う事自体に抵抗感じるじゃないですか
でも、使っちゃいけない物ってわけじゃないですし
場合によっては使わざるを得ないわけですし…
安全に、正しく知識を持って使うことが大事なんだと思います。?
実際私も完母希望でしたけど、赤ちゃんが上手に飲めなくて
3ヶ月はミルクとの混合でした。
で、本当は2歳ぐらいまでは母乳与えた方が良いらしいんですが
1歳過ぎて乳首がちぎれるかと思うぐらい
噛まれるようになったので、限界感じて断乳しました。
断乳したら牛乳を飲んでくれるようになったので
同時に外出先での粉ミルクも完全に卒業しましたけど。?
2005年に一人目を産んだとき、こんな話全然知らなくて
ずっとパッケージの記載通りに60度で調乳してましたが
その時にはメーカーは知ってたわけですよね。
その点だけは、なんだかなぁ?と思います。?
その、メーカーへ公開質問状を送ったNPO法人の人も居たり
ネットには情報はあるものの、まだまだ少ないと思います。?
これを読んだ人、周りにミルク育児中の方がいるなら
ミルクは無菌ではないこと、菌を殺すために調乳温度は80度
と教えてあげてください。
厚生労働省もミルクメーカーも
危険だと知ってても教えに来てはくれませんから。?
WHO勧告が母子手帳に反映されるのはいつなんでしょうね
果汁は6ヶ月まで与えないだとか(これは最近反映されたけど)
歩行器は危険であるだとか
日本はかなり遅れてるなぁと感じます。
情報に振り回されるのも問題ですが
情報弱者である自覚はやっぱり必要ですね(´・ω・`)